カカクコム、レストランのオンライン予約サービス「cena」を本格始動
2013年1月8日 15:00
ランキングとクチコミのグルメサイト「食べログ」を運営するカカクコムは8日、レストラン予約サービスのリニューアルを実施し、オンライン予約事業のポータルとして新サービス「cena(チェーナ)」を本格始動すると発表した。まずは、以前より要望の高い顧客管理を容易にする台帳機能などを実装し、姉妹サイトである「食べログ」との連携も図りながらレストランの集客支援をより一層強化していく。
カカクコムでは、インターネット上で365日24時間いつでもレストランの空席確認や予約ができるサービスとして、2012年2月よりレストランのオンライン予約サービスのトライアル運用を開始した。月間利用者4,000万人を誇る「食べログ」からダイレクトに集客が図れるという利便性から、現在では特別な日に予約して訪れたい約800店のレストランに参加してもらい、予約人数は累計14万人を超えるなど好調に推移している。カカクコムはオンライン予約が外食産業の新たなトレンドになると見ており、ユーザー、飲食店双方にとって手間の掛かる“予約”という作業をより簡単に完結できるよう、引き続き同分野に注力していく方針。
また、新サイト「cena(チェーナ)」では、従来からの予約窓口機能に加えて、レストランの予約業務を強力にサポートする各種管理機能を新たに実装した。
具体的には、「cena」経由の予約は自動的に予約台帳に登録される。さらに、電話予約や他の予約サイト経由の予約も登録可能なため、すべての予約を集約して一元管理することが可能。また、「cena」経由の予約は顧客の来店履歴等が台帳に自動反映されるため、顧客管理が容易になり、CRMへも活用できる。
さらに、予約実績や来店実績といった各種データ(日別やプラン別、性別、初回/再訪など)を数値化やグラフ化して把握することができ、マーケティングに活用できる。加えて、管理画面はPCとスマートフォンに対応しているため、サービス導入に際して新たに専用端末を設置する手間がかからない。今後はスマートフォンの管理画面の利便性をさらに高めたバージョンアップを実施する予定。
なお、「cena」では、レストランが同サービスを導入するに際しての初期費用・掲載料は一切無料とし、実績(来店人数)に応じた手数料を徴収する成果報酬の料金体系をとるため、導入に対する抵抗感が少ないことも特徴の一つとなっている。