SpaceX、ロケットで高度 40 m の垂直離着陸テストに成功

2012年12月30日 12:50

 taraiok 曰く、

 12 月 17 日、民間宇宙企業 SpaceX 社が開発中の垂直離着陸機 (VTVL)「Grasshopper」の試験機が垂直離着陸テストに成功した。テストでは 1.8 m のダミーの本体を載せた状態で高度 40 m まで飛行。空中で静止し元の位置に着陸している。Grasshopper が実用化されれば、低軌道上に通信衛星などを打ち上げた後、ロケット部分を地上に着陸させ、再利用するといった使い方ができるらしい (Gizmag の記事12 月 17 日のテスト動画本家 /. 記事より) 。

 「Grasshopper」は同社が開発している再回収可能なロケット「ファルコン 9」の 1 段目の技術を利用して作られているとしている。垂直離着陸機として有名なものとしては、月面に着陸後、乗員を乗せて月から再離陸したアポロ月着陸船があるが、こうした垂直離着陸可能なロケットは、離陸だけでなく着陸に必要な推進剤も搭載する必要があり効率がよくないとされてきた。SpaceX 社では 3 年以内にさらに高い高度で飛べるようにし、超音速での飛行テストも行いたい意向のようだ。

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