三菱東京UFJ銀、ベトナム国営大手銀行と資本業務提携 約631億円を出資
2012年12月27日 18:37
三菱東京UFJ銀行は27日、ベトナムの国営大手銀行の一つであるヴィエティンバンクと、株式引受契約および業務提携契約を12月27日付で締結したと発表した。今後、三菱東京UFJ銀は、関係当局の認可等を前提としてヴィエティンバンク株式の約20%を取得すると共に、取締役2人を派遣し、持分法適用会社とする予定。なお、今回の出資により三菱東京UFJ銀はベトナム政府に次ぐ第2位の主要株主となる。出資総額は約15.5兆ベトナムドン(約631億円)。
ヴィエティンバンクはベトナム最大級の資産規模を誇る国営大手銀行であり、同国において幅広い顧客基盤・店舗ネットワーク・現地情報を保持し、多様な金融サービスを提供している。
今回の提携は、アジアビジネスのステージアップを目指す三菱東京UFJ銀のアジア戦略の一環として、ヴィエティンバンクとの協働により、経済発展に伴う高成長が期待されるベトナムにおいて、同国に進出する日系企業に対するサービス向上等、業務の拡大を狙いとしている。
業務提携に関しては、両行が有するノウハウや顧客基盤を活かし、キャッシュ・マネジメント・サービスや決済業務等、ベトナム市場に進出する日系企業の顧客へのサービス拡充を図る。また、ヴィエティンバンクにおける銀行経営の高度化を推進すべく、三菱東京UFJ銀が有するリスク管理等のノウハウ提供など、技術支援を提供する。