神戸製鋼とコベルコ建機、オランダCNH社との提携を解消

2012年12月27日 13:03

 神戸製鋼所と神戸製鋼のグループ会社であるコベルコ建機は26日、CNH Global N.V.社(本社:オランダ)とのグローバルアライアンス(全世界包括提携)に関して、2012年12月末日をもって3社合意の下、提携契約を更新せずにこれを解消することを決定したと発表した。

 全世界包括提携は、2002年1月から10年間を実施期間と設定し、10年経過後に神戸製鋼、コベルコ建機およびCNHの3社が共同で契約内容を見直すこととしていた。3社は市場環境の変化を見据えて全世界包括提携の今後のあり方を議論してきた結果、コベルコ建機は独自で事業運営を行うべきとの判断に至ったことから、今回、提携契約を更新せずに当初の契約期間である今年末をもって全世界包括提携を解消することを決定した。

 全世界包括提携の契約期間中は、コベルコ建機はアジア、豪州等のAPACエリアに販売権が限定されていたが、2013年1月より北米・欧州・南米・中近東・アフリカ・CISエリアにおいてもコベルコ建機が独自で販売・サービス活動を展開していく。

 また、CNHとの全世界包括提携が解消されることに伴い、CNHとの資本関係も解消する。CNHが保有するコベルコ建機の株式(20%)は、神戸製鋼が今年12月末に買い戻す。一方で、コベルコ建機が保有するCNH関係会社の株式は今後CNHに売却する予定。

 なお、全世界包括提携の終了後も、CNHはコベルコ建機からライセンスを受けている油圧ショベルを継続して製造販売する権利を有するとともに、2017年12月末までの5年間、コベルコ建機から油圧ショベルのOEM供給を受ける権利(サービス部品については10年間)を有している。

 一方で、コベルコ建機は、CNHがコベルコ建機から供与されたライセンスを使用した場合、2017年12月末までの5年間はCNHよりランニング・ロイヤリティーを受け取る権利を有している。

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