東芝、ノートPC内蔵HDDの故障を事前検知する技術を開発 ビッグデータを活用

2012年12月27日 12:22

 東芝は26日、ノートPCから取得した内蔵ハードディスクドライブ(HDD)の読み取りエラー回数や稼働時間などのデータと故障したHDDのデータを収集し、得られた大量のデータを解析することにより、HDDの故障を事前に検知する技術を開発したと発表した。

 同技術により、HDDが故障する前にデータのバックアップをとることが可能になり、重要なデータの消失を防ぐことができる。同技術は企業向けノートPCの管理ツール「東芝スマートクライアントマネージャー」の新機能として2013年度に商品化することを計画しているという。

 今回の開発にあたり、東芝製ノートPCに搭載されているソフトウェア「東芝PCヘルスモニタ」によって取得したノートPC166万台分のHDD稼働データと、東芝の修理センターで蓄積された故障HDDのデータを利用した。これらのビッグデータを元に作成した750種類以上にわたるHDD稼働データの特徴を解析し、故障を事前に検知する技術を開発した。同技術により、故障が起こりやすい状態が継続する期間を予測でき、期間中はデータをバックアップする頻度を増やすなどの対策が可能になる。

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