【話題】日本取引所グループ発足で注目される大証銘柄

2012年12月25日 13:26

■大証単独には個性派銘柄多く、全国区効果で人気化も

  2013年1月1日、「東京証券取引所グループ」と、「大阪証券取引所」が経営統合した日本取引所グループ <8697> (大阪証券取引所のコードを引き継ぎ、東1とJQSの重複上場は1月4日上場)が発足する。

  今後のスケジュールとしては、2013年7月に大証の現物株市場を東証に統合し、2014年1月をメドに東証のデリバティブ部門を大証に統合する模様だ。このうち大証の現物株市場の東証への統合では、特に「大証単独上場銘柄」に対する注目度が高まりそうだ。

  一般的に、東証2部市場や東証マザーズ市場からの指定替え、あるいはジャスダック市場からの鞍替えなどで東証1部上場承認を受けた銘柄の場合、東証1部上場銘柄になればTOPIX(東証株価指数)を運用指標とする機関投資家の買いが入りやすくなるとの思惑が広がり、株価が上場に先回りして人気化する傾向が強い。大阪証券取引所<8697>の場合も、12月11日に金融庁から両取引所の合併認可と日本取引所グループの東証1部上場承認を受けたことを好感し、翌12日の株価は一時ストップ高水準まで急騰した。

  大証(1部・2部)市場に単独上場している銘柄、さらに東証と大証の重複上場銘柄でも大証での売買が主力の「大証銘柄」などに注目したい。

  とくに、大証単独上場であっても、事業は全国展開している銘柄、規模は小さいがニッチ市場で強みを発揮している銘柄、そして技術力やサービス内容が個性的な銘柄なども少なくない。東証上場という「全国区」銘柄になることで知名度がアップし、投資家の関心が高まることも予想されるだけに、現物株市場の統合に先行して人気化する可能性があるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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