三菱商事、金属資源トレーディング事業の本社機能をシンガポールに移管

2012年12月21日 17:51

 三菱商事は21日、金属資源トレーディング事業の本社機能をシンガポールに移管すると発表した。

 具体的には、三菱商事は今回、シンガポールに金属資源トレーディング子会社を新規設立し、これに併せて三菱商事ユニメタルズ(三菱商事の100%子会社)を承継会社とする金属資源トレーディング事業の会社分割(吸収分割)を行うことを決定した。

 これまで三菱商事の金属資源トレーディング事業は三菱商事本店を中心としたグローバルネットワーク体制のもとで推進してきたが、今回、同事業の本社機能を有する事業子会社Mitsubishi Corporation RtM International Pte. Ltd.(三菱商事の100%子会社)をシンガポールに設立し、2013年4月1日より営業開始する。

 今後は、RtM本社が世界市場を視野にいれた事業戦略立案の中心となり、中国・インドを中心としたアジアマーケットを初めとして世界の成長市場の取り込みを図っていく。

 また、シンガポールにおけるRtM本社設立に併せ、従来の商品別の組織を、商品の枠を越えてトレーディング機能で括り、日本市場における顧客対応力の強化を図るために、2013年4月1日付で、現在三菱商事本店で行っている金属資源トレーディング事業(鉄鉱石、原料炭、一般炭、ニッケル、フェロクロム、モリブデン、銅・鉛・亜鉛精鉱、貴金属)を、現在非鉄金属を主要取扱い品目(アルミ地金・合金、銅・錫、鉛・亜鉛、合金鉄、レアメタル・レアアース、熱交材・非鉄製品、建材・店舗資材)としている専門商社であるユニメタルズに承継する会社分割(吸収分割)を行う。また、ユニメタルズは、同日付けで(仮称)三菱商事RtMジャパン株式会社へと社名変更を行う予定。

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