DARPA、100 Gbps の超広帯域無線通信技術の開発に着手

2012年12月20日 10:50

 ある Anonymous Coward 曰く、

 国防高等研究計画局 (DARPA) は、米軍向けに約 200 km の範囲内であれば 100 Gbps の帯域を実現可能な無線通信技術の開発を始めた。米軍は UAV (無人航空機) などの運用のため、光回線並みに遅延が少なく転送量の大きな無線ネットワークを必要としているという (ExtremeTech の記事本家 /. 記事より) 。

 現在、前述の UAV や米軍内で空母、ヘリコプターなどとに使われている戦術データ・リンクシステムでは、中継用の航空機や通信衛星経由でデータ転送レートは CDL を用いて最大でも 250 Mbps 程度と見られている。これを運用上の支障がないようこれまでのシステムと同じ重量、消費電力条件をクリアしつつ 100Gbps に高めるのが目的だという。

 目標性能に近いのは 134 Gbps の帯域を持つ超高速ブロードバンド通信衛星の「ViaSat-1」だが、米国上の静止軌道での運用であること、複数のチャンネルを使ったものであることから P2P で超高速通信を行うという DARPA の目標とする性能には達していないという。こうしたことから、現実的には空気を介して 100 Gbps 級のデータ通信を行うのは非常に難しく、実用化されれば画期的なものとなるだろうとしている。

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