カエルツボカビ病の保菌者を発見

2012年12月20日 13:20

 ある Anonymous Coward 曰く、

 世界の両生類種の 30 % もの種数の減少に関連しているとされるカエルツボカビ症の有力な宿主候補としてザリガニが挙げられることを南フロリダ大学の研究者らが発表した (ナショナルジオグラフィックの記事doi:10.1073/pnas.1200592110 より)。

 この病気はカエルの皮膚に寄生したツボカビによって皮膚呼吸が妨げられ最悪の場合は死亡する感染症だが、カエルがいなくなった池などにカエルを戻しても再び感染することからカエル以外に宿主がいるのではないかと疑われていた。研究では、ツボカビはザリガニの腸に感染し、少なくとも 12 週間は感染力を維持すると言う結果が得られた。

 ツボカビは感染していない状態では特有の化学物質を放出する可能性があり、今後は化学物質の特定と、貯水池におけるこの化学物質の監視が有効かもしれないとしている。

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