サイバーエージェント、ペニーオークションサイト詐欺事件を受けた対応策を発表

2012年12月20日 19:41

 サイバーエージェントは20日、一部メディアで報道されているペニーオークションサイト詐欺事件を受け、ブログサービス会社としてブログ読者の利益を守り、健全なブログサービス運営を行うことを目的に、同社が運営する「Ameba」の著名人オフィシャルブログにおいて、「企業の情報や商品を紹介する際のガイドラインの見直し」、「ガイドラインに反したブロガーへの罰則規定の策定」、「不正業者などへの対応策の策定」を実施すると発表した。

 「企業の情報や商品を紹介する際のガイドラインの見直し」については、サイバーエージェントでは「Ameba」の著名人オフィシャルブログにて、企業の情報や商品を紹介する際に守るべき7つのガイドラインを設けているが、今回新たにこのガイドライン項目に「ブログ記事内での偽装行為の禁止」を追加し、計8つのガイドラインに改訂し、12月20日より運用を開始するとしている。

 同社では、これまでも、ブログ記事内で事実に反する内容を記載することを禁止していたが、改めて項目に追加することで記事内での偽装行為を徹底して排除していくという。また、企業の情報や商品を紹介する際の条件である、「ブログ記事内での関係性の明示」をより分かりやすくするため、サイバーエージェントの審査を通過した適正な商品やサービスについて、紹介・提供を受けて書いている記事であることが一目で読者に分かるような表示を記事内で行うことを徹底するとしている。なお、これに関しては2013年1月より順次対応開始する。

 「ガイドラインに反したブロガーへの罰則規定の策定」については、「Ameba」の著名人オフィシャルブログにおいてサイバーエージェントで定めたガイドラインに反するブログ記事の投稿などが行われた場合は、同社より警告を行い、改善が見られない場合は該当ブログ記事の削除、オフィシャルブログからの削除、アカウントの停止などの措置を行うペナルティ規定を策定し、12月20日より運用を開始するとしている。

 「不正業者などへの対応策の策定」については、サイバーエージェントを介さず、直接著名人ブロガーに対して企業の情報や商品を紹介する企業に対して、「ブログ記事内での関係性の明示」がなされていないものや違法性のあるものなど、読者の利益を損なう危険性があると同社が判断した場合は、その企業に対して警告を行い、改善が見られない悪質なケースの際には、対応策として該当企業のサービスやホームページへの誘導が出来ないようシステム対応をする措置を12月20日より行うとしている。

 サイバーエージェントは、今回のペニーオークションサイト詐欺事件を受けた対応策の実施について、「ブログサービスを運営する企業として、読者の利益を保護することを最優先とし、ステルスマーケティングの撲滅と健全なサービス運営に努めていく」とコメントしている。

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