クボタ、中国でトラクターの生産を開始 現地生産でコスト競争力を強化

2012年12月19日 19:41

 クボタは19日、中国の現地法人「久保田農業機械(蘇州)有限公司」(KAMS)にて2013年1月からトラクターの生産を開始すると発表した。現地生産によりコスト競争力を強化し、中国市場でトラクターの拡販を目指す。

 クボタは、中国において農業の機械化需要が高まった1998年にKAMSを設立し、コンバイン、田植機の生産と販売を行ってきた。トラクターについては2009年に中国市場へ投入し、現在日本からの輸出販売を行っている。今後、中国国内でさらに販売を拡大するためにはコスト競争力の強化が喫緊の課題となっていた。

 そのため、今回、現地生産により為替変動リスクを低減するとともに、2014年に量産を開始する「久保田発動機(無錫)有限公司」から基幹部品であるエンジンを調達するなど、部品の現地調達率を引き上げることでコスト競争力を強化する。

 今後、中国国内で拡大している高馬力の需要に対応するため、70馬力クラスのトラクターから生産を開始し、2016年には100馬力以上のトラクターの生産も開始する計画。

関連記事

最新記事