角川グループ、全作品を「Google図書館プロジェクト」の対象外に

2012年12月14日 12:23

 角川グループホールディングス(角川GHD)は13日、角川GHD傘下の出版社が発行する全ての作品を「Google図書館プロジェクト」の対象外とすることで、米グーグルと合意したと発表した。

 これにより、角川グループで発売している全ての紙の出版物が図書館プロジェクト対象外となり、すでに同プロジェクトでデジタル化されたデータは今後検索結果に表示されないことになる。

 「Google図書館プロジェクト」とは、グーグルが提携した各国の大学図書館や公立図書館の蔵書をデジタル化し、Googleブックスに登録、ユーザーの検索によってキーワードを含む文章の抜粋を閲覧できるようにするプロジェクト。

 角川GHDでは、今年9月にサービス開始となったグーグルの電子書籍ストア「Google Playブックス」に著作者の了解を得ながらコンテンツを提供している。一方、著作者、業界関係者から著作権上の指摘があり、充分な理解を得ていない図書館プロジェクトに対しては、グーグルと現実的な解決に向けて対等に誠実な協議を重ねてきたという。

 その結果、今回グーグルの「図書館プロジェクトの除外登録」の仕組みを利用し、角川グループで発売されている全ての紙の出版物を図書館プロジェクトの対象外とする作業が開始されることになった。

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