【株式評論家の視点】ソニーのPBR0.4倍は屈辱的低さ、増益転換を見直す機運も

2012年12月14日 10:18

<銘柄の見所>

  ソニー <6758> が底値圏から、ふわっと浮上してきた。シャープ <6753> が戻り足を鮮明にしているのに対し、年初来の安値圏でもたついている同社に出遅れ買いの矛先が向かってきている。

  証券会社のレーティング引き下げ、目標株価の下方修正、そして1500億円のユーロ円建て新株予約権付き転換社債の発行と、株価的には目一杯悪いところを織り込んできた感触である。そうした中で下値の堅さを踏まえ、個人投資家の買いが継続的に流入している。

  今2013年3月期は営業利益1300億円と前期の672億円の損失から一転、黒字に浮上する。価格下落や需要減、円高などのマイナス要因を事業構造改革によるコストダウン等の効果が上回ることが要因。コストダウン効果で来期も連続増益が想定されている。ただ、今後業績を牽引していく成長ドライバーが見当たらない。従って、当面は少しずつ少しずつ株価が戻すパターンだろう。PER0.4倍は世界のソニーにとって屈辱的な低さと言えそうである。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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