セブンイレブン、100店舗に蓄電池を設置 電力活用の実証実験を開始

2012年12月13日 13:15

 セブン-イレブン・ジャパンは12日、再生エネルギーを有効活用した新たな取り組みとして、東京電力管内を中心とした約100店舗に新たに「蓄電池」を設置し、“蓄エネルギー”を中心とした総合的な電力活用の実証実験を来年1月より順次開始すると発表した。

 エネルギーを取り巻く環境が大きく変化している中、セブン-イレブンでは今夏、先行実施として千葉県松戸市や京都市等の6店舗に「蓄電池」を試験的に設置し、使用する電力の需給コントロールを一店舗トータルで行い、エネルギー管理について検証を続けてきた。

 これまで、各店舗の電力使用量削減を目的に、スマートセンサーの導入や店内照明や看板照明のLED化による“省エネ”、太陽光パネルの設置を通じた“創エネ”を中心にエネルギー対策を図ってきたが、今回新たに再生した電力を蓄える「蓄電池」を導入することで、“蓄エネ”として蓄えた電力をピーク時に放電し、電力需要の少ない夜間電力を活用することが可能になる。セブン-イレブン・ジャパンでは、これらによって店舗全体のエネルギーを効率的に管理し、10%以上の電力料金の削減を見込んでいる。

 太陽光パネルにおいては2013年2月までに約7,000店へ設置。設置総面積は東京ドーム10個以上となり、トータルとして一般家庭22,000世帯分の発電量、二酸化炭素の削減効果は年間25,000トンの規模となる。これらを“セブン発電プロジェクト”と位置付け、発電所並みの電力を生み出そうという計画に取り組んでいく。

 加えて、蓄電した電力は売電ではなく店内消費として活用することで、店舗の消費電力の抑制のみならず、緊急時の店舗の営業継続や同一エリア内への電力供給に寄与し、「近くて便利」な店舗として地域の人々の生活をサポートできる等、インフラ機能としての役割も果たしていく。

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