【引け後のリリース】サイバーエージェントが約100億円でFX事業をヤフーに譲渡

2012年12月13日 06:09

■サイバーAは選択と集中を進めヤフーは新事業の柱に

  サイバーエージェント <4751> (東マ)とヤフー <4689> (東1)は12日の大引け後、FX(外国為替証拠金取引)事業を行なう「サイバーエージェントFX」の株式をヤフーに譲渡すると発表した。株式譲渡日は1月31日の予定。サイバーエージェント側は、これにより、関係会社株式の売却益が約100億円発生する見込みとし、他の株式譲渡益を含み、約160億円を2013年9月期の特別利益に計上する予定で、Ameba(アメーバ)事業の大規模プロモーションの影響を見極めており、業績予想の開示は合理的な算出ができ次第、速やかに公表するとした。

  発表によると、サイバーエージェントは、「選択と集中」という観点から、同社が100%保有するサイバーエージェントFXの株式をすべてヤフーに譲渡し、同社は、スマートフォン向けコミュニティ&ゲームSNS「Ameba」を注力事業とし、インターネット広告事業、SAP事業、投資育成事業に絞り事業展開する。

  一方、ヤフーは、決済・金融事業をさらなる成長に向けた今後の新しい事業の柱にしたいと考えており、金融事業の中でも成長分野の一つであるFX事業に参入するべく、業界大手のサイバーエージェントFXを完全子会社化することとした。これにより、時間的、コスト的にも効率化を図ることができ、FX事業へのスムーズな参入が可能になるとした。

  サイバーエージェントの本日の株価終値は18万900円(1800円安)。14時頃、FX事業の売却観測が日経速報ニュースで伝えられ、18万8000円(5300円高)まで上げる場面があった。譲渡益による業績数字や、証券会社による投資判断などが注目されている。

  一方、ヤフーの本日の株価終値は2万8130円(150円安)。速報ニュースが伝わる前は2万8350円(70円高)前後だったが、やや上げた後は軟調に転じた。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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