無料版の法人向けGoogle Apps、新規提供が終了
2012年12月10日 14:47
米グーグルは6日、独自ドメインでGmail、カレンダー、ドキュメントなどのサービスが利用できる「Google Apps for businesses」で、無償版の新規登録を終了すると発表した。今後、新規の利用者向けには1ユーザーあたり600円/月または6,000円/年の有料プランのみが提供される。既存の無償版の利用者には引き続き無料でのサービス提供が継続される。
無償版を既に利用していた場合、特に手続きなどは必要なく、無料での利用が継続できる。ただし、10人を超えるユーザーを追加する場合は有償版の「Google Apps for Business」にアップグレードする必要がある。
また、既存の無償版の利用者が12月6日以降にGoogle Apps for Business にアップグレードした場合、2013年1月9日までは無償版にダウングレードすることができる。
詳細については、Google Apps管理者用のヘルプ(http://support.google.com/a/bin/answer.py?hl=ja&answer=2855120)で確認できる。
一方、有料プランとして提供されるサービス内容は、受信トレイのサイズが25GB、ドライブの容量が5GBで、ユーザー数の制限はなく、24時間のカスタマーサポートも提供される。なお、新規登録の場合、30日間は無料での試用ができる(関連リンク:料金紹介ページ)。
グーグルは無償版廃止の理由について「法人向けの有償版の提供を開始した以降も法人・個人が利用できるベーシック版の提供を続けてきたが、法人にとっても個人にとってもユーザー体験が適切ではないことが分かった」「法人の場合、短期間のうちにベーシック版ではカバーできない規模に拡大し、24時間のサポートや、より大容量のメールボックスを求めるようになる。個人については、新機能を法人向けに提供開始するまでのタイムラグを強いられることが多かった」と説明している。