米メイン湾でロブスターが共食いする様子が観察される
2012年12月9日 13:31
danceman 曰く、 過去30年間でロブスターの漁獲高が4倍以上に増加している米メイン州のメイン湾では、海底でロブスターが共食いする様子が観察されたそうだ(Reutersの記事、本家/.)。
ロブスターは狭い水槽に複数の個体を入れると共食いしてしまうため、はさみを輪ゴムで縛って販売されている。また、最近の研究では捕獲したロブスターの胃の内容物から自然の環境でも共食いすることがわかってきたが、実際に共食いする様子が観察されたことはなかった。メイン大学の研究者らは若いロブスターをメイン湾の海底にロープでつなぐことで、赤外線カメラにより共食いの様子を捉えることに成功したという。明るい間、若いロブスターを捕食するのは主に魚だが、夜になると大きなロブスターによる攻撃が増えるそうだ。メイン湾ではタラやオヒョウといった天敵の減少や、海水温の上昇などによりロブスターが増加していることから、ロブスター同士が出会う機会も増えて共食いするようになったと考えられるとのことだ。
スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス
関連ストーリー:
ロブスターの殻で作られたゴルフボール 2011年04月28日
毛皮のロブスター? 新種の深海生物発見 2006年03月10日