米国でSMSのログを2年間保持することを義務づける動き

2012年12月6日 19:02

taraiok 曰く、 先日、デジタル·プライバシー法の改正が米国議会を通過したばかりだが、この法案とは別に、国や警察組織は犯罪捜査のために携帯電話会社に少なくとも2年間のSMSメッセージのログの保存を義務付けたいとしている。近年、武装強盗、コカイン流通、詐欺事件といった犯罪でSMSメッセージが使われることが多くなっているらしい。このため、SMSメッセージのログが犯罪捜査と訴訟時の証拠として採用されることも多くなっているという。 たとえば2009年にミシガン州で起きた事件では、証拠として62万6638通ものメッセージログを洗い出す羽目になったという(CNET本家/.)。

 現在、米国内ではT-Mobileのようにメッセージログを保持していない携帯電話会社もある。このため、米国内の63もの警察等が、SMSメッセージ等のメッセージログはすべて2年間保持されるべきだと主張している。しかし、CNETの記事によれば、米国では1日に60億通のSMSメッセージのやりとりが行われているため、携帯電話会社や電子フロンティア財団などはテキストデータの長期間の保持に否定的なところも多いとしている。

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