ローソンが食品・日用品のネット宅配事業を開始、ヤフーと合弁会社を設立

2012年12月4日 12:53

 ヤフー(Yahoo! JAPAN)とローソンは4日、合弁事業会社「株式会社スマートキッチン」(出資比率はローソン51%、Yahoo! JAPAN49%)を設立したと発表した。スマートキッチン社は、Yahoo! JAPAN、ローソン両社が持つノウハウ及びインフラを活用し、日本全国に向けてインターネットによる食品・日用品の宅配サービス「スマートキッチン」を展開する。2013年1月中旬にサービスの提供を開始し、2013年3月には宅配業界で日本最大級となる23,000点の品揃えを持ち、グランドオープンする。

 少子高齢化や少人数世帯の増加に伴い、近くのコンビニエンスストアやネットショッピング、スーパーなどを使い分け、必要なものを揃えるという買い物のスタイルが広がっている。また、共働き世帯の割合が過去最高を記録するなど女性の社会進出が進み、育児をしながら働く女性が増加している。こうした中、毎日の家事をできるだけ簡単に短時間で行いたいというニーズの高まりからも宅配サービスの利用者数が増えている。

 こうした背景のもと、スマートキッチン社は、Yahoo! JAPANの圧倒的な集客力やサイト構築・運営ノウハウと、働く女性に高く評価されている「ナチュラルローソン」を運営するローソンの商品調達力やオリジナル商品開発のノウハウを活かし、忙しいママに向けた食材宅配サービス「スマートキッチン」を展開することになった。

 「スマートキッチン」は、食品(野菜、肉、魚、日配品、惣菜、加工食品、飲料)や日用品(洗剤・紙など)の宅配サービスにおいて日本最大級となる商品数、「本格10分手料理(食材キット)」など忙しいママのために独自で開発したオリジナル商品約300種類、スマートフォンやタブレット端末から簡単で便利に買い物できる機能などを特徴としている。

 取扱商品点数は2013年1月時点で約1万1千点、2013年3月のグランドオープンまでに大型スーパー並みの約2万3千点に拡大する。入会金・月会費は無料。宅配対応地域は全国。宅配は毎週1回で、首都圏の送料は無料となる。

 なお、ローソンは、ネットショッピング・宅配事業の拡大に対応すべく、2013年2月5日にスマートキッチン社の物流拠点として、プロロジスパーク座間2(神奈川県座間市)内に「ローソンEC物流センター座間」を立ち上げる。また、2013年5月には、物流プラットホームの利便性を高めるべく、ローソンネットショッピング「ロッピー」の物流機能も同センターに集約する。スマートキッチン社は同センターから全国に向け発送を行う。

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