スパイウェアを利用したFBI特別捜査官、息子の通う学校の校長による児童ポルノ検索を偶然発見

2012年12月2日 18:17

あるFBI特別捜査官が息子のパソコンにスパイウェアをインストールしたところ、息子の通う学校の校長が児童ポルノの検索やアダルトサイトの閲覧をしていることを偶然発見したそうだ(Forbesの記事Saipan Tribuneの記事本家/.)。

FBI特別捜査官、Joseph Auther氏は任地のサイパンで、中学1年生になる息子が学校からノートパソコンを貸与されたと知り、利用動向を確認しようと監視ソフトの「eBlaster」をインストールした。eBlasterは閲覧したWebページやキーストロークのほか、送受信したメールやチャット、インスタントメッセージの内容などをメールで通知するというもの。その後、異動が決まったAuther氏が返却前にeBlasterを削除しようとしたが方法がわからなかったため、パソコン修理店にデータ抹消を依頼したそうだ。ただし、店員にはeBlasterのことを知らせなかったという。パソコンを学校に返却したAuther氏は、引き続きeBlasterが通知を送信してくることに気づく。
(続く...)通知内容はユーザーが児童ポルノの検索やアダルトサイトの閲覧をしているといったもの。校長はパソコンがPublic School System(PSS)の所有物で、すでに返却済みだと述べていたが、Auther氏が非公式に調査したところ、実際には返却されていなかったという。校長がパソコンを使用している疑いが強まったため公式の捜査に切り替えられ、校長は児童ポルノをダウンロードし、閲覧する意図的でアクセスした容疑で逮捕された。校長は容疑を認めたものの、捜査が違法であることを主張したという。これに対して判事は、eBlasterのインストールがFBI特別捜査官の任務とは無関係に行われ、eBlasterを残したまま返却したのは偶然であるとし、さらに校長がPSS所有のパソコンを勝手に使用していたことから校長の主張を却下したとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | YROセクション | 犯罪 | YRO | 法廷 | アメリカ合衆国

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