【相場熟者が答える投資相談】日揮は3000円台相場が視野、新エネルギーで持続

2012年12月2日 19:44

  【問い】 日揮 <1963> を2800円で2000株持っています。売却したほうがいいか悩んでいますので、よろしくお願いします。

  【答え】直近、 11月30日(金)は1円安の2715円と小反落で小動きとなっています。

  11月26日に同社はサウジアラビアで建設予定の大型製油所の中核設備を受注すると正式発表しました。同国の国営石油会社、サウジアラムコがサウジ南西部のジザンで進める製油所の新設プロジェクトで、一部の設備のEPC(設計、調達、建設)を年内にも受注。受注額は10億ドル(約800億円)程度となる見通しを好感、内外のプラント工事が引き続き順調であることを見直され同29日に2732円と買われる場面もありましたが、2700円を挟んだ小幅もみ合いが続いています。

  足元の業績、今3月期売上高6000億円(前期比7.7%増)、営業利益675億円(同0.7増)、経常利益685億円(同5.6%減)、純利益440億円(同12.5%増)で、2期連続の過去最高益更新を見込んでいます。

  株価は、世界的な液化天然ガス(LNG)の需要拡大を背景とした、高水準の受注残を手がかりに10月23日に年初来高値2858円と上昇した後、11月14日安値2494円まで調整を挟んで同29日高値2732円と買われています。好業績で今期予想PER15倍台と割高感はなく、取組倍率1.08倍の好取組で、総選挙後のエネルギー政策を見極める動きとなっていますが、国際エネルギー機関(IEA)は、世界のエネルギー見通しに関する報告書のなかで、非在来型シェールガス開発などを背景に、2017年までに米国がサウジアラビアを抜き、世界最大の産油国になると予想していることから、シェールガスの案件に対する期待感が高まる方向となっています。26週移動平均線がサポートしていますので、高値奪回から3000円大台も視野に入ります。持続もと思われます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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