JCBがミャンマーに進出、クレジットカードの取扱いや発行を協議

2012年11月26日 13:09

 ジェーシービー(JCB)は26日、同社の海外業務を行う子会社のジェーシービー・インターナショナル(JCBI)が、ミャンマーの中央銀行が主体となって設立した国内決済ネットワーク運営主体であるMyanmar Payment Union(MPU)と、ミャンマー国内のMPU加盟銀行を通じた店舗等でのJCBカードの取扱いとJCBブランドカード発行に関する協業について合意に至り、11月23日に基本合意書を締結したと発表した。

 従来、ミャンマーでのJCBカードの取扱いは一部の加盟店に限られていたが、今回の合意により、MPU、JCB、JCBIは、2013年前半を目処にMPU加盟銀行を通じた店舗等でのJCBカードの取扱い開始について、また、将来的なミャンマー国内でのJCBブランドカードの発行について協議・検討していく。

 6,200万人の人口を抱えるミャンマーは、民主化の進展とともに各国から新たな投資先として注目を集めている。2014年には東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国となることが決定しているほか、2013年12月に東南アジアスポーツ連盟が主催する東南アジア競技大会(Southeast Asian Games)が開催されるなど、今後ビジネス・観光目的で同国を訪れる旅行者数の急増が予想されており、現地でのカード決済ニーズが増大する見込み。また、近年の急速な経済成長と国民所得の上昇により、同国消費者によるカード決済ニーズも拡大していくと予想されている。

 このような中、MPUはミャンマー政府主導のもと、政府系銀行および民間の大手銀行計17行がメンバーとなって設立された。現在MPUは、海外発行カードの国内での取扱いや同国消費者向けカード発行の検討を含め、決済インフラの整備を急ピッチで進めている。

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