日立、英国の原発事業開発会社ホライズン買収を完了 英で原発建設へ

2012年11月26日 11:30

 日立製作所は26日、2012年10月30日に発表した英国の原子力発電事業開発会社ホライズン・ニュークリア・パワーの買収について、ホライズン社の株主である独E.ON、独RWE両社のイギリス法人との間で買収手続きが完了したと発表した。買収額は約892億4,200万円。

 同買収により日立は、英国のアングルシー島ウィルファおよびサウスグロスターシャー州オールドベリーにある2か所の用地を所有することになり、ホライズン社はそれぞれの施設に1,300MW級の原子力発電所を今後2~3基ずつ建設する予定。

 日立は今後、英国の包括的設計審査(GDA:Generic Design Assessment)手続きに基づき、改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)技術の認可を受けるため、英原子力規制庁との協議に入る。

 ABWR技術は世界で唯一運転されている先進核技術(第三世代)で、米国をはじめ数カ国で既に使用認可が下りており、日本では現在までに4基のABWRが計画どおりに建設されている。

 また、日立は、同プロジェクトにおける最初の取り組みとして、2013年早々に原子力発電の建設に向けて英国関連業者とのサプライチェーン会議を開催する予定。

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