【相場熟者が答える投資相談】ニトリHDが円安進めばさらに下値懸念、乗り換えも

2012年11月25日 08:21

  【問い】 ニトリホールディングス <9843> を7000円で2株持っています。株価の見通しは。

  【答え】 11月22日(木)は160円安の5860円と4営業日ぶりに急反落しています。外国為替市場で円相場が1ドル=82円台半ばと4月上旬以来の円安水準に下落したことを嫌気し、処分売りが膨らみ、190円安の5830円と11月19日につけた年初来の安値5840円を更新しています。円安進行で輸入コストが上昇するとの懸念が強まっていることから、調整色を色濃くしています。

  足元の業績、8月中間期売上高は1700億9100万円(前年同期比6.8%増)、営業利益は303億8700万円(同17.4%増)、経常利益は307億8000万円(同16.5%増)、純利益は174億7100万円(同21.2)でした。東南アジで人件費が上昇、木材関連の原材料も上昇し中間期計画を下振れしています。今回の円安進行で通期業績見通しの下振れも避けられないもようです。

  円高・デフレ下で積極的に出店を展開し、外部環境の影響を受けにくい、低価格の家具・インテリア販売を手がける好業績銘柄として、今年9月26日に年初来の高値8280円(実質上場来の高値)と買われていました。震災後の11年3月安値6060円を下回ったことで、高値圏でのもみ合いを下放れ方向となっており、5000円割れが次のフシとして意識され始めています。今期予想PER8倍台とバリュエーション的には値ごろ感から買いも入りそうですが、成長鈍化との見方が強く、当面大きく出直る可能性は低いと思われます。他の銘柄への乗り換えが賢明と考えます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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