空気中の水分から飲料水を作り出す装置。ヒントは砂漠の甲虫
2012年11月24日 15:41
空気中の水分を集めて飲料水を作り出す装置は/.Jでも何度か紹介されているが、米国のスタートアップ企業 NBD Nano は、アフリカ・ナミブ砂漠に住む甲虫の生態を参考にして空気中の水分を集めるボトルを開発中だという(Living on Earthの記事、Astoundeの記事、BBC Newsの記事、本家/.)。
この甲虫は夜明けになると砂丘に上り、頭部が下になるように体を傾けて鞘翅に露が付くのを待つ。鞘翅は親水性のこぶと疎水性の溝があり、こぶに付着した細かい水滴が次第に大きな水滴になっていく。水滴が大きくなると溝を通って流れてくるので、これを飲むことで水分を補給している。NBD Nanoはこの点に注目し、超親水性のコーティングと超疎水性のコーティングを組み合わせた素材で空気中の水分を集める装置の開発を進めている。この素材にファンで空気を送ることにより、摂氏24度、湿度75%の環境で1平方メートルあたり1時間に3リットルの水を取り出すことができるという。最終的には勝手に水のたまるボトルのようなものも作りたいとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | テクノロジー | バグ
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