日産、「エルグランド」に世界初の「踏み間違い衝突防止アシスト」を採用

2012年11月22日 20:52

 日産自動車は22日、「エルグランド」に世界初の「踏み間違い衝突防止アシスト(駐車枠検知機能付)」を採用したと発表した。また、特別仕様車「ハイウェイスター アーバンクロム ブラックレザー」と「ハイウェイスター ブラックレザー」を新設定するとともに、一部仕様向上を行い、12月13日より全国一斉に発売する。価格は310万8,000円(税込)から。

 「エルグランド」は、風格を感じさせる堂々としたエクステリアと高品質でラグジュアリーなインテリア、高い走行性能がかねてより顧客より好評を得ている。また、平成23年度自動車アセスメントにおいて最高評価のファイブスター賞を獲得するなど、安全性能についても高く評価されている。

 今回、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故の軽減を目的とした世界初の技術である「踏み間違い衝突防止アシスト(駐車枠検知機能付)」を採用した。同技術はアラウンドビューモニターの4台のカメラと超音波ソナーを使い、駐車操作などの低速走行時、運転者がブレーキと間違えてアクセルを踏みこんでしまった場合などにクルマが誤操作を検知し、壁などに衝突する事故のリスクを軽減する。

 具体的には、壁などの障害物の前に駐車するときにアクセルを踏み込んでしまった場合、ソナーにより、壁やコンビニ等のガラス窓、駐車場に停まっている他のクルマなどを検知し、万一ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏んでしまっても自動的に加速を抑制し、さらに衝突前にブレーキが作動して衝突を防止、または軽減する。

 また、駐車枠内に駐車するときにアクセルを踏み込んでしまった場合、カメラにより駐車場の白線を検知し、万一ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏んでしまっても自動的に加速を抑制し過度な加速を防止する。さらに、渋滞や駐車操作中などの低速で走行しているときにブレーキ操作が遅れてしまった場合には、ソナーにより前方のクルマなどの車両周囲の障害物を検知し、障害物に衝突しそうになると衝突直前にブレーキが作動し、万一の脇見などの不注意による衝突を防止、または軽減する。

 また、今回追加する特別仕様車「ハイウェイスター アーバンクロム ブラックレザー」、「ハイウェイスター ブラック レザー」には、スタイリッシュなシルバーステッチ付きの専用ブラック本革レザーシートを採用した。さらに、パワーシートやクイックコンフォートシートヒーター(運転席と助手席)、パーソナルドライビングポジションメモリーシステム(運転席)を採用するなど、より高級感を高めた快適な室内空間としている。

 一部仕様向上については、3.5リッター車はエンジン制御の改良により燃費を向上させた。これにより、2WD全車と4WD車の一部が「エコカー減税」に適合し、自動車取得税と自動車重量税が50%減税となる。今回、従来より全車50%減税対象の2.5リッター車と合わせ、ほとんどのグレードが減税措置の対象となった。

 また、ボディカラーには光の当たり方によって表情が変わるマルチフレックスカラー塗装を採用した新色のメタルグレーを追加し、全5色の設定とした。

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