NHKなど在京テレビ6社、送信所を東京スカイツリーに来春移転へ
2012年11月22日 18:10
日本放送協会(NHK)、日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョンの在京テレビ6社は22日、地上テレビジョン放送の送信所を現在の東京タワーから東京スカイツリーに来春移転すると発表した。これにより、送信アンテナの設置場所の高さが約600mとなるため、固定受信の受信環境が改善されるだけでなく、緊急災害時に欠かせないワンセグ放送を安定受信できるエリアも大幅に拡大することになる。
送信所移転予定時期は2013年5月頃を予定している。具体的な移転日時及び移転方法については改めて公表する予定。
ほとんどの世帯では送信所を移転しても従来どおりそのまま良好に受信できる見通しだが、ごく一部の世帯では事前に受信対策が必要な場合もあると想定しているという。そこで、在京テレビ6社は共同で、事前の対策として移転前に東京スカイツリーからの試験放送の実施と受信対策を行うなど万全を期したうえで、東京スカイツリーへの送信所移転を実施する方針。
試験放送は、2012年12月22日から2013年1月下旬まで(12月29日を除く)、毎週土曜日午前4時58分から同5時の2分間において実施する。その後、試験放送の反応や受信障害の発生状況等を見ながら放送時間帯や放送回数について検討していく予定。
試験放送の方法は、在京テレビ6社の地上テレビジョン放送7波の放送を、一定時間東京タワーから東京スカイツリーからの放送に切替え、その間、7波の受信状況を確認する。番組予約(EPG)での視聴も可能。なお、試験放送により受信障害の影響の出た世帯に対しては、専門のコールセンターを設置して受信相談に対応する。