オーストラリア裁判所、名誉毀損で Google に賠償命令
2012年11月19日 12:20
ある Anonymous Coward 曰く、
検索サービス業者はオーストラリアでは検索結果のサイト内容にまで責任を持たなくてはならなくなった模様である。Google に訴えを起こしたのは芸能プロモーターの Milorad Trkulja さん。彼は 2004 年に背中を銃で撃たれた経歴があるという。同氏が自分の名前でググると、メルボルン市の犯罪組織の中心的人物、トニー・モクベルなどの犯罪者の情報や事件のまとめサイトが表示されるようになっていたという。Trkulja さんは、この検索結果は自分が悪名高い犯罪者で、銃撃はプロの暗殺者によるものだったかのように示唆するものだとして、Google に対し名誉毀損で訴えていた (AFPBB News の記事より) 。
Google は同社がその情報を公開したのではないと主張したが、Trkulja さんの弁護士が 2009 年 10 月に、Google に対してコンテンツへの対処を書面で要求していたことから陪審団は原告の訴えを認め、オーストラリアのビクトリア州最高裁は 12 日、Google に賠償金 20 万豪ドル (約 1660 万円) の支払いを命じたという。
なお、Trkulja さんは米 Yahoo! に対しても、同様の訴訟でも勝訴、22 万 5000 豪ドル (約 1860 万円) の賠償金を得ているとのこと。
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