日立、「扇島パワーステーション3号機」の建設工事一式を受注

2012年11月19日 13:28

 日立製作所は19日、東京ガスと昭和シェル石油が共同出資する株式会社扇島パワー(本社:神奈川県)から、天然ガス火力発電所である「扇島パワーステーション3号機」向けに、主要設備であるガスタービンコンバインドサイクル発電設備およびその付帯設備の建設工事一式を受注したと発表した。

 ガスタービンコンバインドサイクル発電は、ガスタービン発電と蒸気タービン発電を組み合わせた複合発電方式。ガスタービン発電時に排出される高温の排気を排熱回収ボイラーで回収し、回収した排熱を利用して蒸気を発生させ、その蒸気を蒸気タービンで発電することで熱効率を向上することができる。

 「扇島パワーステーション」は、扇島パワーが神奈川県横浜市に建設、運営している天然ガス火力発電所。2010年3月に1号機、2010年7月に2号機の運転をそれぞれ開始し、現在814MWの発電能力を有している。

 3号機は、最高効率約58%(低位発熱量基準・発電端)、発電能力407MWを予定しており、3号機の運転開始時には扇島パワーステーションの発電能力は1,221MWとなる。3号機は2013年6月に着工し、2015年度中の運転開始を目指す。

 日立は、1980年代からガスタービンコンバインドサイクル発電設備の納入実績があり、扇島パワーステーション1号機および2号機の主要発電設備および建設工事も納入した。

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