三菱重工業とJAXAが放射性物質を可視化する「放射性物質見える化カメラ」を共同開発
2012年11月18日 08:33
【新製品&新技術NOW】
■年内に三菱重工業が商用機を市場投入
三菱重工業 <7011> と独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、放射性物質の分布状況を可視化する特殊なカメラ装置「放射性物質見える化カメラ」のプロトタイプ機『ASTROCAM 7000(=写真)』を共同開発した。
これはJAXAが中心となって開発に成功した「超広角コンプトンカメラ」をベースに改良したもので、感度、画像、視野角などでこれまでにない優れた性能を実現した。
現在、JAXA、三菱重工業に国立大学法人 名古屋大学を加えた開発チームが、「先端計測分析技術・機器開発プログラム」を推進する独立行政法人 科学技術振興機構(JST)の協力を得て、プロトタイプ機の更なる高感度化と早期実用化に向けた開発に取り組んでおり、その成果をもって今年度内にMHIが商用機『ASTROCAM 7000HS』を市場投入する。
超広角コンプトンカメラは、JAXAが中心となってMHIと共同で開発を進めてきた「衛星搭載用ガンマ線検出器」の技術を応用したもの。JAXAと独立行政法人 日本原子力研究開発機構(JAEA)は本年2月、このカメラが地上での放射性物質の分布の可視化に非常に有効であることを実証しており、この実証が「放射性物質見える化カメラ」開発の起点となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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