ドコモ、世界初のLTE・3G両方式に対応した超小型基地局を開発
2012年11月16日 16:01
NTTドコモは16日、世界で初めてLTEおよび3Gの両通信方式に対応した超小型基地局(装置名:Xiフェムトセル)を開発したと発表した。2012年12月より、住居・店舗・オフィスなどへ設置を開始し、XiおよびFOMAのエリア拡大および品質向上の取り組みを加速していく。
今回開発した超小型基地局は「フェムトセル」と呼ばれ、同基地局を住居・店舗・オフィス等の屋内へ導入することで、半径数十メートル程度の通信エリアを構築することができる。LTEと3Gの両方式に対応し、同時運用できるため、顧客は音声通話に加え、Xi・FOMA両方のデータ通信サービスをより快適に利用できるようになる。
同基地局は、大きさが約1.45リットル(高さ18.5cm×幅17.5cm×厚さ4.5cm)、重さが約0.7kgと、小型かつ軽量。また、同基地局には、自動的に周辺環境に合わせてエリアを調整する機能(プラグ&プレイ機能)を搭載している。これにより、設置には汎用ブロードバンド回線を準備するだけで基地局の運用が可能となり、XiやFOMAのエリア拡大および品質向上の取り組みを、短期間に低コストで機動的に行うことが可能となる。
これまでドコモは、屋内エリアの品質向上の目的で、FOMAに対応したフェムトセル(装置名:FOMAフェムトセル)を運用してきた。今後は「Xiフェムトセル」をこれまでの基地局ラインナップに加えることで、FOMAエリアだけでなく、Xiエリアもよりきめ細かく整備することが可能となる。