丸紅、インドネシアで地熱発電プロジェクトの長期売電契約を締結

2012年11月13日 18:44

 丸紅は13日、同社がインドネシア南スマトラ州に位置するRantau Dedap(ランタウ・デダップ)の地熱発電事業を目的として、インドネシアのPT. Supreme EnergyとフランスのGDF Suez S.A.と共同で出資しているPT. Supreme Energy Rantau Dedap(以下「SERD」)が、11月12日にインドネシア国有電力会社PT. PLNと30年間にわたる長期売電契約を締結したと発表した。

 今後SERDは、Rantau Dedap地区の地熱資源の開発と出力22万キロワット規模の発電所の建設を進める。2016年内の完工・商業運転を目指し、PLNとの長期売電契約に基づいて安定的に電力を供給していく。総事業費は約9億ドル(約715億円)。

 地熱発電に関わる主要機器は日本国内メーカーから調達する予定。また、国際協力銀行を中心とした輸出信用機関・国際商業銀行等からのプロジェクトファイナンスの組成を検討しているという。

 インドネシアは世界最大の地熱資源を有すると言われており、昨今の著しい経済成長を背景に地熱発電所の開発促進に向けた制度の拡充が進められている。今回の案件はインドネシアの電源開発計画(Fast Track Program II)に含まれる等、同国の地熱開発において重要な位置を占めている。

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