Top500 November 2012 発表、オークリッジ国立研究所の Titan が 1 位に
2012年11月13日 10:20
ソルトレイクシティで開催中の SC12 にて TOP500 November 2012 が発表された (本家 /. 記事より)。年 2 回発表される TOP500 も今回で 40 回目を数える。1 位を獲得したのは Oak Ridge National Laboratory (オークリッジ国立研究所、ORNL) の Cray XK7 による Titan である (ORNL のニュースリリースより) 。26 万余の NVIDIA K20x アクセラレータコア、およそ 56 万からなるプロセッサからなる Titan は 17.59 Pflop/s を記録した。
そのご本尊 [4544x3188のJPG画像]。かっこいい。いや美しいと言うべきか。前回 (/.J 記事) トップを獲得したローレンス・リバモア国立研究所の BlueGene/Q "Sequoia" は 2 位に。京は 3 位、アルゴンヌ国立研究所は 4 位にと仲良く順位を下げたが、5 位にはドイツ Forschungszentrum Juelich (ユーリヒ総合研究機構) の JUQUEEN がランクイン。Top 5 から中国勢は姿を消した (Tianhe-1A は 8 位)。
Top 500 Jun 2012 ではアクセラレータ、コプロセッサを使ったスパコンは 58 だったが、これが 4 つ増えて 62 となった。全体の 84.6 % が 6 コア以上のプロセッサで構成されており、8 コア以上のものを使っているシステムの割合は 46.2 %。Intel 社製プロセッサが全体の 76 % を占め、次いで AMD Opteron が 12 %。IBM の Power プロセッサは 10.6 % に留まっている。InfiniBand が使われているのは 226 システムに上り (前回は 209 システム) 、ノード間接続技術として最もポピュラーなものとなっている。GbE 構成は前回の 207 から減少して 188 システムに。
国別で言うとやはり米国がダントツで 251 システム。前回が 252 だったのでほとんど変化がない。アジアが 123、ヨーロッパが 105 となっている。アジア勢のうち中国は 72 システム。数で言えば米中日英仏独、という順番だが、パフォーマンスシェアで見ると日本が中国を凌いで 2 位。ヨーロッパ勢では英仏独がおおよそ仲良く横並びで 24, 21, 20 システム。Top 500 に入りたければ 76.5 Tflop/s が必要で、Top 100 だと 241.3 Tflop/s が必要という。
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