【株式評論家の視点】7~9月GDP発表、景気・企業業績睨みから人気株前面に

2012年11月10日 11:17

<相場展望>

  11月第2週(11月12日~11月16日)は、12日の7-9月期のGDP(国内総生産)の発表でスタートを切る。これが良くない。日本経済の後退期入りを示すように昨年4~6月以来のマイナス成長が想定され、10~12月期も連続マイナス成長の見方も出ている。

  ただ、相場は決算悪を乗り越えてきた。今3月期の9月中間決算は下方修正が相次ぎ、パナソニック <6752> などの想定外の大幅赤字もあった。しかし相場は事前に準備していたこともあって、かなりの銘柄が織り込み済みの反応を示した。

  従って、12日のGDPも無難に通過するだろう。金融緩和を下敷きとする景気回復期待が底流にあり、基本的に相場は出直り相場を指向している。ただ、積極的に戻りを買う材料が見当たらない。そうした中で米国景気の堅調持続、中国経済の回復傾向など、それなりにいい兆候も出てきた。こうした流れがもう一段鮮明になった時、上値指向を強めるだろう。円安傾向が続く限り相場が下に触れることは無い。人気性のある材料株が物色の中心だろう。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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