BookLiveなど、電子書籍端末を8480円で発売 通信料不要のWiMAXを搭載
2012年11月7日 16:47
国内最大級10万冊以上の総合電子書籍ストアを運営するBookLiveは7日、「いつでも、どこでも、だれにでも。読みたい本を読みやすく」を実現するため、三省堂書店、NEC、UQコミュニケーションズと共に、新しい電子書籍専用端末「BookLive!Reader Lideo(リディオ)」を、12月10日より三省堂書店および総合電子書籍ストア「BookLive!」等において販売すると発表した。価格は8,480円(税込)。
従来の電子書籍サービスの多くは、本を読むまでにたくさんのプロセスが必要で、誰もが気軽に使えるものではなかったが、「Lideo」は、煩雑な手続きを面倒に感じるシニア世代や、電子機器の操作が苦手なビギナーにも使いやすい端末と販売方法を実現、展開していることが特徴。
6インチのモノクロ電子ペーパーを採用した「Lideo」の特徴は、まず操作が簡単な点。初期設定では、各端末が固有のIDを持つため、メールアドレスの入力も必要とせず、箱から出して電源を入れた後、誕生日・性別の入力とパスワード設定だけのワンステップで初期設定が完了し、クレジットカード情報を入力すればすぐに電子書籍を購入し、読書ができるようになる。
端末の操作は、タッチパネルだけではなく、日本語で表記されたハードウェアボタンを採用しているため、書籍の購入や本棚の確認、文字の拡大・縮小など、迷うことなく様々な操作を直接行うことができる。使い方がわからない時には、紙の「ご利用ガイドブック」を同梱しているため、インターネットにアクセスしてヘルプを見るなどの作業が不要で、操作方法をすぐに確認することができる。
「Lideo」の最大の強みは、国内最大級の約10万冊を取り扱う総合電子書籍ストア「BookLive!」の書籍のうち、約9万5000冊を同端末で購入することができる点。角川グループパブリッシング、幻冬舎、講談社、集英社、小学館、新潮社をはじめとした多くの出版社の協力のもと、最新刊から名作、過去の懐かしいベストセラー、人気の漫画に、BookLiveオリジナルの本、無料の書籍まで、端末を手にしたその日から読むことができる。また、スマートフォン、タブレット、PC向けの「BookLive!」サービスと連携することで、購入した書籍を様々な端末で楽しむことが可能。
また、歴史小説として人気の高い北方謙三『三国志』(13巻+別巻2巻)をはじめ、熱狂的な読者を持つ堂場瞬一『策謀 警視庁追跡捜査係』や、渡辺和子『美しい人に』、道尾秀介『龍神の雨』、佐々木譲『制服捜査』など、多様な作品を他の電子書籍サービスに先駆けて独占先行配信する。
さらに、「Lideo」は、3Gを超えるUQ WiMAXによる通信機能を搭載しており、全国人口カバ―率が約93%と広範囲のエリアをカバーし、下り最大40Mbpsでの高速通信が可能。WiMAXを利用するにあたり事前の登録は不要で、通信料はBookLiveが負担するため無料で利用することができる。これにより、サービスエリア内ではWi-Fi(無線LAN)ネットワークがなくてもWiMAXによる高速アクセスによる電子書籍の購入が可能になる。
端末はNECが供給している。無線データ通信に対応した6インチのEインク電子ペーパー端末としては世界最小・最軽量の約170g、幅110×高さ165×厚さ9.4mmを実現。持ち運びやすい、片手で持っても疲れない本体に、約4GBの記憶容量が搭載されており、小説であれば約3000冊を格納でき、旅行や自分の愛蔵書を常に持ち運んだり、辞書を引いたりすることもできる。バッテリーは約1ヵ月、充電無しで利用が可能。搭載されているリーダーソフトウェアは、日本で主力となっている、.bookやXMDFなどに加え、今後主力となると思われるEPUBなど、国内で使用される主要な電子書籍フォーマットに対応している。
端末の販売は、全国に店舗展開をする三省堂書店において対面販売を行う。「Lideo」の購入時に最低限必要な登録をその場で行うことができる等、様々なサポートを行う。その他、総合電子書籍ストア「BookLive!」での直販にて購入することができる。11月8日より三省堂書店店頭、11月19日より総合電子書籍ストア「BookLive!」にて、予約の受付を開始する。