堀場製作所、平成24年12月期第3四半期は減収減益
2012年11月7日 11:00
堀場製作所 <6856> は6日、平成24年12月期第3四半期の連結決算を発表した。売上高は82,844百万円(前年同期比5.5%減)、営業利益7,056百万円(前年同期比27.3%減)、経常利益6,676百万円(前年同期比29.0%減)となり、四半期純利益は4,076百万円(前年同期比30.8%減)となっている。
我が国の経済は、復興需要などを背景に前半は緩やかに回復したが、円高持続や世界経済の減速などを背景に夏以降弱めの動きとなっている。一方、世界経済については、欧州問題の影響の広がりから欧米を中心に減速感が強まっており、高成長を続けてきた中国やインドについても成長が鈍化している。
このような状況下、同社グループは自動車産業の設備投資や研究開発投資の回復により自動車計測システム機器部門の販売が増加。一方シリコン半導体や太陽電池、LED(発光ダイオード)メーカーの設備投資減少により半導体システム機器部門の販売が大幅に減少したほか、円高などにより医用システム機器部門や科学システム機器部門においても海外売上高が減少し、その結果、売上高は減収となっている。
利益面でも、自動車計測システム機器部門において増益となったが、半導体システム機器部門では販売減により大幅減益。環境・プロセスシステム機器部門では製品構成の変化により、また医用システム機器部門と科学システム機器部門でも、円高による収益性の悪化などから減益となり、営業利益、経常利益、四半期純利益すべて減益で着地している。