パイオニアの第2四半期は減収減益、車関連のOEM構成比率が上昇

2012年11月7日 11:00

 カーエレクトロニクスやホームエレクトロニクスを手掛けるパイオニア <6773> が、第2四半期決算を発表。売上高は前年同期に比べ2.1%減収の1131億4700万円、営業利益は前年同期比49.4%減の25億5400万円となり、当期純損益も特別損失として投資有価証券評価損を58億3000万円計上したことなどから、前年同期は12億1200万円の利益であったものが、47億3900万円の損失となった。

 カーエレクトロニクスは円高の影響を受けたものの、前年同期比10.0%増の779億500万円。カーナビゲーションシステムについては、国内において減少したものの、OEMが国内や北米で好調に推移したことから増収となり、カーオーディオについても、OEMが国内で減少した一方で、市販市場向けが主に中南米、北米および国内で増加したことから、増収となっている。結果、カーエレクトロニクス全体の売上高に占めるOEMの売上構成比は、前年同期の42%から51%にまで上昇している。

 ホームエレクトロニクスに関しては、DJ機器、AVシステムおよびAVレシーバーが増加。しかし、光ディスクドライブ関連製品が、AV機器向けを中心に大きく減少したことなどにより、前年同期比31.8%減の228億5500万円となっている。

 第2四半期が減収減益となった結果、第2四半期連結累計期間での前期比増減率は、売上高で5.1%増、営業利益55.0%減、経常利益85.5%減となり、通期での業績予想も売上高で340億円、営業利益・経常利益ともに50億円、下方修正している。

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