【株式評論家の視点】UBIC着実な下値切上げ相場、ディスカバリで株価居所変える
2012年10月31日 13:43
<銘柄の見所>
UBIC <2158> (東マ)が順調な戻り相場を演じている。二進一退型の力強い出直りパターンを描いており、そうした波動を受け継ぎ、本格的な訂正高局面に踏み込みつつあるニュアンスだ。
今2013年3月期の第1四半期は営業利益が4億9700万円と前年同期比17.1%の減益に見舞われた。ただ、これはあくまでも表面的な数字。売上総利益の段階では前年同期の7億7700万円から当期は9億3800万円に大幅に向上している。販売費及び一般管理費などの一時的な増加が要因と思われる。
今3月期の営業利益は24億円と通期比5.4%増が見込まれている。同社が圧倒的強みを持つ訴訟におけるディスカバリ(証拠開示)部門は、最終的な司法判断の後で支払いとなるため、予想の時点ではどうしても抑え目の数字が公表される傾向が顕著。従って、証券会社では今期の営業利益については28億5000万円と過去最高益更新を有力とみて、来2014年3月期は増益に拍車がかかるものと見ている。現在の水準ではPBR15.7倍と必ずしも割安ではないが、来期以降を見通せば、一転大幅割安になる見通し。同社の業容への認知度アップとともに、株価も大きく居どころを変えていく可能性が強い。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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