【銘柄フラッシュ】ホンダが減額急落の一方タカキューやアルテックは急伸

2012年10月29日 16:34

  29日後場は、ホンダ <7267> が昼12時に業績予想の減額修正を発表し、一時5.8%となり2500円を割り込んだまま売買代金2位。主因が中国市場の低迷とあって、自動車株が軒並み軟化。中国景気関連のファナック <6954> は上げ幅を縮小し0.5%高。ただ、日銀が30日に予定する金融政策会合で追加の緩和を行なうとの期待は強く、三井不動産 <8801> などの不動産株は堅調。

  ナノキャリア <4571> (東マ)は第三者割り当て増資を信越化学工業 <4063> 向けに行なうことを材料に17.0%ストップ高。パピレス <3641> (JQS)は米アマゾンの電子書籍端末の日本での発売開始を材料に2日連続ストップ高となり20.4%高。円高への反転を受けて輸出関連の製造業株を避ける動きも手伝った。

  東証1部の値上がり率1位はアーク <7873> の22.1%高となり企業再生支援機構のお墨付き銘柄として動けば「率」が大きく前週末から出来高も急増しながら急動意のため何か確証をつかんだ早耳筋が動き出したとの憶測で戻り高値、2位は日本基礎技術 <1914> の19.4%高となり政府の耐震診断の義務化構想がいわれて7月以来の戻り高値、3位にはタカキュー <7166> の11.8%高が入り既存店の月次動向が直近発表分まで12カ月連続増加のため11月初の発表に期待と出直り急、4位にはヒューリック <3003> の10.9%高が入り前引け後に第3四半期決算を発表し後場急伸となって高値を更新。

  アルテック <9972> は飲料用に加え医療用の容器で新展開の観測がいわれて前週末のストップ高に続き大幅続伸の10.7%高、ポケットカード <8519> は10日発表の業績が今ひとつだったため金融緩和の恩恵大との見方あり9.2%高で出直り急となった。新明和工業 <7224> は増額修正を好感し高値更新後も強調相場で7.3%高となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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