『神医』キム・ヒソン、イ・ミンホに向けた愛と治癒の旅

2012年10月27日 14:52

 SBS月火ドラマ『神医』(脚本:ソン・ジナ、演出:キム・ジョンハク、シン・ヨンフィ)では、キム・ヒソンのイ・ミンホに向けた愛と治癒の旅が視聴者を感動させている。

 整形外科に転職したウンス(キム・ヒソン)は、職業意識などかけらも見られない、個人主義者的キャラクターだったが、チェ・ヨン(イ・ミンホ)がいる高麗に飛び込むことになり、そこで本物の愛を知り、真実の関係の中で信義を感じ、自らの人生を省察することになった。

 過去の放送では、自分の剣に刺されたチェ・ヨンの治療が成功したのにも関わらず、彼が意識不明から回復できなかった当時、納得できずにいたウンスにチャンビン(イ・フィリップ)が、「下級の医師は病気を治し、中級の医師は人を治すといいます。あなたは、チェ・ヨンの病気は治療できたが、心はまだ治せていないのですね」と、患者の死だけを回避しようとしていた彼女に対し厳しい忠告をしたことがある。

 その後ウンスはチャン・ビンの教えのもと医術を繰り広げながら、自分の天職を取り戻した。そんな中、契約に命をかけるほど正直なチェ・ヨンという男に魅かれ始め、それによって愛を信じられなかった心の壁が崩れ始め、混乱する姿が描かれた。

 そして、チェ・ヨンの肉体を生かし、過去の泥沼から引き出してあげ、チェ・ヨンが武士としての本分を守ることができるよう奮闘する過程を通じ、ウンスは“心を治す”医仙になっていき、いつも第三者の立場で傍観するばかりだった過去の日々とは本質の違う成長を伺わせた。

 ウンスが逃げようとするたびに、いつも傍で守ってくれていたチェ・ヨン。その存在をはっきりと感じるようになり、彼の人生の重さまで汲み取る理解力を持つようになったウンスは、自分以上にチェ・ヨンを大切に思う女性に成長した。

 23日に放送された第22話のエンディングで、現代に戻ることになっても、意味のない人生を継続するだけだからチェ・ヨンの傍に残ると言いながら流したウンスの涙は、自分よりもっと苦しんでいる彼の心を痛いほどわかっているがゆえのものだった。

 そしてこれは、解毒剤がない状況の中、悪化していく自分の状態を痛感しているウンスの勇気ある選択であり切実な愛だったので、視聴者の涙腺をより刺激した。

 最終回まであと2話を残し、チェ・ヨン&ウンスカップルがどんな形で結末を迎えることになるのか、視聴者の関心はますます高まっている。続く第23話は、29日の夜9時55分に放送される。(翻訳:宮本りさ)

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