ハン・ジミン、米オレゴン州で撮影のワイルドかつ魅惑的なグラビア公開

2012年10月27日 00:26


 女優ハン・ジミンがグローバルライフスタイルマガジン『The Traveller』11月号で、ドラマ『屋根部屋の皇太子』終了後の近況と、米オレゴン州ベーカーシティで撮影したグラビアを公開した。

 ベーカーシティはオレゴン州東部でもひと際ひっそりとした街で、西部開拓時代のカウボーイの姿やウエスタンライフの名残がそのまま残っている。

 ハン・ジミンとグラビア撮影のスタッフたちは、デルタ航空の東京-ポートランド便のビジネスクラスを利用して現地入りし、19世紀初めにアメリカ人たちが黄金と土地を求めて走ったコース「オレゴン・トレイル」の一つを、幌馬車の代わりにミニバンに乗って 5時間走った。

 ベーカーシティの荒野、道路、農場、開拓者たちが使っていた幌馬車などで撮影されたグラビアのコンセプトは、“ワイルド・ウエスト・ロードムービー”。ヒッチハイクで捕まえたオールドクラシックカーに乗り、オレゴン・トレイルに沿って走るというコンセプトだ。また、偶然通りかかったカウボーイ一家と交渉し、即席で一緒に撮影するという一場面もあった。

 5月に放送されたドラマ『屋根部屋の皇太子』は、ハン・ジミンにとって意味のある作品だった。ハン・ジミンは、「たとえどんなに大変な作品でも、私にとって意味のない作品なんてない。『屋根部屋の皇太子』は現代劇、歴史劇ロマンス、ファンタジーなど各種ジャンルが入り混じった“詰め合わせプレゼントセット”のようなドラマだった。」

 「撮影当時は時間に追われて余裕がなかったけど、一つの作品でこんなに多くのジャンルを演じる機会はなかなかないし、この作品でいろいろな演技に挑戦することができて楽しかった。様々な年齢層の方たちや、海外の方たちからもたくさん愛されたドラマだけに、私にとってより一層意味のある作品となった」と語った。『屋根部屋の皇太子』は、特に日本で高い人気を呼び、11月18日に日本で単独ファンミーティングを開催する予定だ。

 純粋で物静かなイメージが定着しているハン・ジミンだが、実際の性格は『屋根部屋の皇太子』で演じた“バクハ”のように明るく活発だという。8月にバラエティー番組『ランニングマン』に出演した時も、さばさばとした性格と可愛らしい姿を見せてくれた。

 「幼い頃の自分からは、バラエティー番組に出演する姿なんて想像もできなかった。初めはなかなか馴染めなかったけど、どうせするなら楽しもうと心に決めた。すごく負けず嫌いなので、思わず足蹴りが出てしまった。それに、極限の状況に追い込まれると、カメラがまったく気にならなくなって、自然にがんばれるようになった」と、バラエティー番組の出演についての心境も明かした。

 JYJパク・ユチョンが「一番親しみやすい女優」と言っていたように、初めて会った人でも楽な気持ちにさせてくれるハン・ジミンは、誰かと無理に親しくなろうとがんばるのではなく、周りの空気を温かくするタイプのよう。今回のグラビア撮影の現場でも、ハン・ジミン特有の親和力が、きつい日程で余裕のないスタッフたちをリードしたという。

 劇中、ソ・ジソプ、カン・ジファン、エリック、オム・テウン、パク・ユチョンら名だたる男優たちとの共演で、多くの女性から羨望と嫉妬を集めたハン・ジミンは、「相手俳優と上手く合う理由は、私が淡白な女優だから」と、控え目ながらも説得力のある理由を話した。

 また、「以前は自分が準備してきた通りにさえすれば上手くいくと思っていたけど、演じていく中で、相手俳優と対話しながら演じることが大切なんだと悟った。自分一人の感情を爆発させると演技力のアピールはできるけど、ドラマ全体を考えるなら、相手俳優と呼吸を合わせることが大切」と、ドラマ全体の調和を強調した。

 一点を見るのではなく全体像を見て、沈黙ではなく対話を通じて調整して行けるようになったことが、30代に入って得た財産だという。

 ますます成熟した演技を見せてくれるハン・ジミンは、「30歳を越えてから演技がもっと好きになった。これまで生きてきた中で感じた幾多の感情を、演技を通して豊かに表現することができるから、年を取るのは恐くない。でも、自分のアイデンティティをしっかり持っていないと自分を見失うことになる。それでも年を取れば、先輩たちのように立派な役をこなすことができるのではないか? という漠然とした期待感がある。作品中のキャラクターが進化するように、ハン・ジミンの人生も上手く組み立てて行きたい。女優ハン・ジミンとしてだけはなく、素のハン・ジミンとしての人生も楽しむよう努力する」と話した。

 社会福祉学を専攻し、飢餓、疾病、文盲に苦しむ人たちを救う「国際救護団体JTS」の弘報大使として活動していたハン・ジミンは、理想の模範モデルにオードリー・ヘップバーンを挙げた。

 「オードリー・ヘップバーンが及ぼした影響力についていろいろと考える。彼女ほど幅広くはなくても、少しでも苦しんでいる人たちの力になりたい。大々的に何かをすることも大事だけど、本当に大切なことは、こつこつ続けること。一人では小さなことでも、志が合う人たちと一緒に行動していくと学ぶことが多い」と、社会ボランティアに対する思いを明かした。

 デルタ航空、オレゴン観光庁、ポートランド観光庁の協力を得て行われたハン・ジミンのワイルドかつ魅惑的な姿が満載のグラビアは、『The Traveller』11月号で見ることができる。(翻訳:中川)

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