iOS 6でユーザー追跡機能が復活
2012年10月23日 06:00
taraiok 曰く、 iOS 6には広告収益の確保のため、ユーザー追跡技術「Identification For Advertisers」(IDFA)が新たに組み込まれた。こうしたユーザー追跡技術はiPhoneやiPadなどの端末に個別の識別コードを割り当てる「UDID」が問題となり、漏洩事件を起こした上で利用を禁止になったことがある。プライバシーの専門家は、IDFAの搭載はUDID問題の再来ではないかとして問題視しているようだ(nakedsecurity、ITmedia、本家/.)。
というのも、IDFAはUDIDと同様にiPhoneやiPadなどの端末を識別可能で、特定の機器とのオンライン行動のパターンをリンクする仕組みとなっている。例えば、広告主はIDFAを通じてiPhoneやiPadデバイスで閲覧したWebサイトはどこか、購入やダウンロードなどの記録を要求できる。UDIDとの違いとしては、個人までは特定できないという点にある。またIDFAはデフォルトで有効になっていることも批判に繋がっているようだ。
なお、設定画面から一般、情報、アドバタイズの順に選び、「Ad Trackingを制限」をオンにするとIDFAは無効にできるとのこと。
「個人までは特定できない」というのがいまいちよく分からないが、IDFAは「アプリケーションにまたがって利用できる一意なID」と定義されており、この点ではUDIDと同じ性質を持つ。いっぽうハードウェアと紐付けられるUDIDと異なり、iOSの「リセット」によってIDFAは再生成されるという。また、オプトアウトの仕組み(設定画面の「Ad Trackingを制限」設定)を持つ点も異なる。「スーパークッキー」のように利用できるなどとも言われているが、IDFAのみを任意にリセットすることはできないため、やはり使い方によっては問題となる可能性は高そうだ。
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