【相場熟者が答える投資相談】ダイキン中期持続可能、今・来期増収増益続く、足元上げ一服も
2012年10月21日 13:22
【問い】 ダイキン工業 <6367> を2300円で1000株持っています。今後の見通しと対処方法を、よろしくお願いします。
【答え】 19日(金)は2205円と7営業日続伸しています。
円安・ユーロ高基調を受けて業績下ブレ懸念が和らいだほか、中国の景気減速懸念もやや後退したことを好感した買いが継続。節電効果を高めた新しい除湿システムを11月1日に発売すると発表したことも材料視され、株価を押し上げる格好となっています。
足元の業績、今3月期売上高は1兆3800億円(前期比13.2%増)、営業利益は1000億円(同23.2%増)と2ケタ増収増益と好調が見込まれています。続く来3月期は、米国の家庭用エアコン最大手のグッドマン・グローバル(テキサス州)の買収が大きく寄与し、2ケタ増収増益と続伸が観測されています。
株価は、尖閣問題に端を発した反日デモの発生による日中関係の悪化に伴う中国景気の減速懸念の高まりに加え、4~9月期決算で有価証券評価損の計上で純利益が押し下げられるとの観測を嫌い、9月14日高値2148円から10月11日に年初来の安値1836円(6月4日)に並ぶ1861円まで調整。
日銀による追加金融緩和観測を背景にリバウンド。急ピッチで上昇していたことから上げ一服となる可能性もありますが、1900円割れが下値として確認された感があり、押し幅は浅く底堅い動きになると予想されます。目先上値抵抗線として意識される7月4日高値2245円抜けとなれば、24か月移動平均線の2410円突破から本格的なリバウンド相場に突入する可能性も出てきます。多少外部環境の変化で押される場面もありそうですが、保有株は中長期で持続も良いでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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