三菱商事、インドネシアで地熱発電の運営・開発に参画

2012年10月17日 13:02

 三菱商事は17日、再生可能エネルギー事業の拡大を目指し、インドネシアのジャワ島において2000年以来、安定して商業運転を続けているワヤン・ウィンドゥ地熱発電所等の運営を統括するスターエナジー・ジオサーマル社の株式20%を取得し、インドネシアで地熱発電の運営・開発に参画すると発表した。

 ワヤン・ウィンドゥ地熱発電所は、約13,000ヘクタールの契約鉱区を有し、発電規模は42万キロワットと地熱発電としては世界最大級。また、広大な茶畑の中にあり、環境に配慮した世界で最も美しい地熱発電所としても知られている。

 同発電所は現在23万キロワットが稼働中だが、地熱貯留層の蒸気量、温度の高さ、圧力共に現存する地熱発電の中ではトップクラスであり、今後の増設計画も高い確度で見込め、増設計画が実現した場合の同発電所の総事業費は約10億ドル程度と見込まれている。

 今回のスターエナジー社の株式取得により、三菱商事は日本企業として初めてインドネシアの地熱発電に運営まで関与することとなる。また、今回の案件は、三菱商事としても、インドネシアでの、また、地熱分野においても初めての発電事業への参画となる。

 今後三菱商事は、今回株式を取得するスターエナジー社を核として、ワヤン・ウィンドゥ発電所の拡張事業を含め、インドネシアにおいて複数の地熱発電事業を開発・運営していくことを目指す。

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