シャープなど、タブレット端末を活用した電子教科書の実証実験を拡大
2012年10月16日 17:15
大阪府立大学とシャープは16日、今年6月より開始したタブレット端末を活用した電子教科書の実証実験規模を大幅に拡大し、新たに大阪府立大学看護学部の3年次生を対象に今年10月より実証実験を開始したと発表した。
同実験の対象学生は、在学中に長期間の臨床実習が予定され、実習期間中は大学への通学機会が減少し、大学の図書センターなどの利用や教員による学生への指導機会が限定的となる。そのため、e-Learning環境の整備をはじめ、より効果的な自己学習システムの開発が求められている。
今回、大阪府立大学看護学部が独自に開発した、事例学習を基盤とした看護技術の動画や問題集などのe-Learningコンテンツと、看護学部で使用する教科書を同時に電子化。シャープ製のタブレット端末に収録し、対象学生に貸与する。これらのコンテンツは、キーワードで一括検索し、複数の教材を比較しながら学習を進められるほか、手書きでのマーキングやノート機能も搭載しているため、通学中や実習先などで手軽に学習することが可能となる。
今後、来年度以降の本格的な導入に向け、問題点など幅広く検証するとともに、他大学へも取り組み内容を積極的に紹介し、看護学界の先進的な役割を担っていく。