急伸するサービス付き高齢者向け住宅市場
2012年10月16日 11:00
長寿高齢社会を反映して、サービス付き高齢者向け住宅市場は2011年を基準にして、2020年には施設数で151.8倍、事業売上高で142.1倍にまで拡大すると15日、富士経済が発表した。
それによるとサービス付き高齢者向け住宅は高齢者円滑入居賃貸住宅をはじめ高齢者専用賃貸住宅、高齢者向け優良賃貸住宅からの登録書き換えに加え、新築も相次いでいるという。
施設数は2011年末時点で112件、事業売上額にして68億円だったが、2012年中には件数で3000件を突破するとしており、1年で27倍近く拡大する見通し。
市場はその後も拡大を続け、2020年には件数で1万7000件となり、事業売上高は9660億円に成長するとしている。
富士経済では市場の拡大が続く一方で「参入事業者には継続的な運営が可能なビジネスモデルの構築も重要な課題になっている」と指摘。競争激化が予測される中で生き延びる経営ノウハウの構築の重要さも提起している。