タカラトミー、ポケモン玩具をグローバル展開 ライセンス契約締結で

2012年10月4日 17:57

 タカラトミーは4日、同社の米国子会社トミー・インターナショナルと、株式会社ポケモンの米国子会社The Pokemon Company Internationalが、複数年のグローバルトイライセンス契約を締結したと発表した。これにより、ポケモン関連商品について、タカラトミーは同社が主導で進めている中国を含むアジア地域に加え、欧州、北米、オセアニア等における横断的な展開が可能となり、事業の最大化が見込まれるという。

 「ポケットモンスター」(ポケモン)は、1996年2月に発売された任天堂の「ゲームボーイ」用ソフトから誕生したコンテンツで、これまでに派生ソフトも含む全ソフトの累計販売数は全世界で約2億3000万本以上を記録、テレビアニメは77の国と地域で放映された実績をもち、世界的に絶大な人気を誇っている(2012年3月末現在)。なお、そのブランドマネジメントは株式会社ポケモンが行っている。

 タカラトミーは、1997年から「ポケモン」の商品化ライセンスを取得し、日本国内において玩具ならびに玩具周辺商品の企画・開発・販売を行ってきた。また、同時期には香港、台湾、韓国での販売も開始し、現在では販売地域をASEAN諸国へと拡げている。さらに、昨年には中国への導入も始まり、販売エリアの拡大も進んでいる。

 今回、The Pokemon Company Internationalとトミー・インターナショナルが、これまで地域によって異なっていた欧米における「ポケモン」のライセンス契約を締結することにより、タカラトミーグループは「ポケモン」のグローバルマスタートイパートナーとなり、世界各地域で玩具ならびに玩具周辺商品の企画・開発・販売を行うこととなる。

 タカラトミーは、トミー・インターナショナル(旧:RC2 Corporation)をグループ化したことにより、欧米をはじめオセアニアでの販売力を強化しており、「ポケモン」を『常に新しく、魅力的なものにし続けることで、世界中の人からずっと愛される存在に』という株式会社ポケモンが掲げる目標に向けて、ベストパートナーとして市場拡大を目指していく。

 トミー・インターナショナルは、The Pokemon Company Internationalとの今回の契約締結により、今年発売のゲームソフト「ポケットモンスターブラック2」および「ポケットモンスターホワイト2」(国内発売2012年6月23日)の関連商品を皮切りに、今後世界各地域に向けて商品を展開していく。

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