NEC、ミャンマーの民間放送事業者に地上デジタルテレビ放送用送信機を納入
2012年10月3日 13:24
NECは3日、ミャンマーで新しく設立された民間放送事業者「ミャンマーアルバムメディアサービス社」に、システムインテグレータである「レッドリンクコミュニケーション社」を通じて、デジタル放送規格DVB-T方式のデジタルTV放送用送信機を納入したと発表した。
2009年に設立されたミャンマーアルバムメディアサービス社は、2011年にデジタルTV放送の運用ライセンスを取得し、首都ネピドーをはじめとする主要13都市にて有料番組を含むデジタルTV番組の放送を開始した。デジタル放送の開始により、高画質で多チャンネルのサービスが可能になった。
今回稼動開始したNECのデジタルTV放送用送信機「DTU-52」および「DTL-10」は、世界の主要デジタル放送方式に対応した機種。これらは、LDMOSデバイスを使用した電力増幅器の採用により、小型化・省電力化を実現し、環境に配慮した送信機となっている。
NECは1980年代(当時の国名はビルマ)に多くの放送装置を納入しており、同国におけるアナログの送信ネットワークの構築にも寄与した。NECが納入した装置が長年に渡り使用されたことによって、NECの装置の高い信頼性が評価され、今回のデジタルTVネットワーク構築の採用に至った。