コクヨなど、机に置くだけでモバイル機器をワイヤレス充電できるデスクを試作

2012年9月28日 14:01

 コクヨグループのコクヨファニチャーは27日、モバイル機器へのワイヤレス充電が可能なオフィス用デスクを、インテルと村田製作所と協働で試作したと発表した。

 今回試作したオフィス用デスクは、村田製作所が開発したワイヤレス充電システムを内蔵し、同システムを搭載したモバイル機器(ノートブックPCやスマートフォン)にワイヤレスで充電することが可能。コクヨファニチャーは、次世代のオフィスツールとして、また新しいワークスタイル提案として、今後同オフィス用デスクの実用化に向けた開発を進めていく。

 コクヨファニチャーでは、今後のオフィス等でのワークシーンにおいて、モバイル機器を携帯し、オフィス内を移動しながら働くスタイルが主流になると考え、ワーカーが一層自由に活動できるオフィス環境のあり方を追求している。具体的なオフィス環境として、ノートブックPCのネットワーク接続には無線LANの登場でケーブルレスの環境が実現したにも関わらず、電源供給では依然ACアダプタのケーブルが必要。そこで今回、これら現状に対してより自由度の高いオフィス環境を実現するために、電源ケーブルの代替となる非接触充電デバイスを組み込んだデスクを試作した。

 試作したオフィス用デスクの本体は天板面の段差が無いフラットな仕様とし、ワーカーがワイヤレス充電を行う際にモバイル機器の充電所定位置を示すインジケート発光や、充電状態開始を表すアナウンス発光を天板面を透過して光で表示させることが可能。また、ワイヤレス充電システムのユニットや連動する発光機能のユニットを全て天板に内蔵することで、デスク天板表面上に一切の穴や切り欠きがないシンプルなデザインに仕上げており、モバイル機器を活用する多様な業務に利用できる。

 なお、デスクのサイズは長さ2400mm×奥行き700mmと、長さ1852mm×奥行き966mmの2種類がある。25Wのワイヤレス電力伝送が可能であるほか、高効率(70~80%)での電力伝送が可能。

 今後、コクヨファニチャーは、モバイル機器への電源供給から解放されたワーカーのオフィス空間での働き方の変化を検証、調査し、次世代のオフィスツール開発に役立てる方針。

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