トヨタ、声や動作を認識するコンセプト車「Smart INSECT」を公開

2012年9月27日 18:34

 トヨタ自動車は27日、IT技術を活用し、顧客のカーライフをサポートする次世代の“つながる”サービスのコンセプトモデル「Smart INSECT」を公開したと発表した。

 「Smart INSECT」は、トヨタ車体製の超小型一人乗り電気自動車(EV)「コムス」をベースに、次世代の“つながる”サービスに必要なモーションセンサーや音声認識、行動予測による目的地設定などの技術を搭載し、クラウド上の「トヨタスマートセンター」を介して「人とクルマと家」をつなぎ、便利で快適なカーライフをサポートするための顧客との対話型サービスのコンセプトを具現化したもの。

 具体的には、車両前方のモーションセンサーでクルマに近づいた人の顔を検知し、あらかじめ登録された運転を許可された人(ドライバー)の顔写真と照合して個人認証を行う。認証が完了すると、フロントライトを点滅させたり、インストルメントパネルのモニターで挨拶(HELLO などの表示や声での応答)をするなど、ドライバーとコミュニケーションする。

 また、モーションセンサーでドライバーの動作を検知し、手の動きに応じてドアをオープンする。さらに、「トヨタスマートセンター」で音声情報を認識するバーチャルエージェントが、ドライバーとの対話によりドライバーの意図を予測して目的地を設定したり、クルマの各種機能を操作する。加えて、スマートフォンのナビゲーションやコンテンツをエージェントを介して音声で操作できるほか、自宅の施錠やエアコンの状態を車内からエージェントを介して確認し、音声で操作することも可能。

 トヨタは、「Smart INSECT」を10月2日から6日までの5日間、千葉市・幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2012」のトヨタブースに展示し、操作の実演を行う。

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